コラム

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放射線と強迫症状

ついこのあいだまで強迫神経症と呼ばれていた病気、強迫性障害は、 呼び方は変わったが、 昔と比べれば異常な行為とは考えられないようになってきているのではないか。 その代表的な症状である強迫反復は、 べつに強迫性障害の人でなくても、 生活のあちこちで日常的におこなっている、 という認... (続きを読む)
2011/07/14 (木)

復旧 vs 復興、そして家族

復旧と復興は、同じようでまるで違う。 電気・ガス・水道などライフラインは「復旧」。 経済のようなナマモノは「復興」。 しかし、そんな簡単に分けられないものもある。 私たちJUSTが被災地支援をお手伝いさせている宮城県南三陸町周辺は、 古くから漁業が盛んだった。 その地域から届く海産... (続きを読む)
2011/07/11 (月)

調査と回復

地方で実績をあげているNPOが、 ある調査研究をすることになり、 東京を拠点とした私たちJUSTも協力させていただくことになった。 内容は、ある傾向を持つサバイバーの実態を調査するもので、 完成すればきわめて意義が大きいと思われる研究である。 しかし、そのような研究には、 その傾向を持... (続きを読む)
2011/06/19 (日)

幻滅と犯人捜し

災害心理学者ラファエルは、 自然災害が襲ってきたとき、人々の心の動きは 「警戒期」 「衝撃期」 「ハネムーン期」 「幻滅期」 の4つの段階を経ていくとした。 地震のように予測ができない災害は、 「来るぞ、来るぞ」と警戒している時期がなく、 いきなり衝撃期から始まるといってよいだろ... (続きを読む)
2011/06/10 (金)

やめよう、「がんばろう日本!」

今回の震災直後から言われ始めたのが、   「がんばろう日本!」 であった。 東北地方ではじめて行なわれたプロ野球の試合にも、ある大国の駐日大使が始球式に乗り込んできて、マイクを握り、    「ガンバーロ ニポン! ガンバーロ トホク!」 と大音声でのたまった。 「ガンバ... (続きを読む)
2011/06/08 (水)

治療は誰のためか

長年、患っている者を、馬鹿にしてはいけない。 患者という立場に永らく身を置いていると、ある意味で目が肥えてくる。 近年、治療者のあいだで「流行(はや)ってきた」かのように見えるのが「エビデンス・ベイスド(evidence-based)」である。 「実証に基づいた…」と訳すべきなのだろう。 あ... (続きを読む)
2011/06/03 (金)

白雪姫

国際的な英字新聞に、白雪姫をもじったマンガが掲載され、 ニューヨーク総領事館が抗議を申し入れたのは今年(2011年)の4月下旬だった。 毒リンゴを差し出す老婆に、白雪姫が、    ちょっと待って。それは日本産? と聞いているというマンガだ。 原発事故以来、放射線量が取り沙汰されて... (続きを読む)
2011/05/27 (金)
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