用語集

問題縁

問題縁(もんだいえん)とは、問題によってつながりあう関係やネットワークのことです。
事縁(じえん)という人もいます。ちかごろ地域の力が再認識されるようになってきた中で、従来の地縁(ちえん)や血縁(けつえん)に次ぐ「第三の地域」という言い方をされることもあります。

しばらく前まで、これまでの地域である地縁や血縁が子育てを支えてきました。現代の日本社会は、地縁や血縁が薄れ、無縁社会になっているといわれます。

そこで私たちJUSTは、少し広い意味で「地域」という言葉をとらえております。同じ町に住んでいるという地理的な地域( エリア / area)だけでなく、同じ特色を持ってつながっているという社会的地域( ローカリティ / locality)も、これからの日本では、人と人がつながりあい、生きていくのに重要だと思われるからです。

ご近所や、住んでいる地域は、たしかに大切にしたいものですが、あなたが何か個人的な問題を抱えたとき、ご自分のエリアに知られたくない、と思うことだってあるかもしれません。
そんなとき、たとえ住んでいる場所が離れていても、……、いいえ、離れているからこそ、同じ問題を持っている仲間が相談にのってくれ、支えや助けになってくれることがあります。

こうしたつながりを、私たちJUSTでは問題縁と呼んでいます。

私たちは、たとえ住んでいる地域で孤立していても、たとえ血縁からの連絡が途絶えていても、問題縁を大切にはぐくんでいけば、けっして一人ではありません。
また、問題縁でつながって、生きる力をはぐくめばこそ、ひいては住んでいる地域でも居場所を持てるようになるというものです。
問題縁は、無縁社会を解消する、これからの絆(きずな)であることでしょう。