用語集

フランセス

アレン・J.フランセス(Allen J. Frances,1942年 - )は、アメリカの精神科医です。ニューヨーク生まれ、1963年にコロンビア大学で医学部進学課程と経済学の学士を取得、1967年ニューヨーク州立大学南部医療センターにて医学博士を取得、1978年コロンビア大学で精神分析医修了、以後コーネル大学医学部で教授。治療法の限界に対する彼の認識は、1981年の論文「最適な処方として何の治療も行わないこと」をもたらしました。「パーソナリティ障害雑誌:Journal of Personality Disorders」と「精神科実践雑誌:Journal of Psychiatric Practice」という2つの雑誌の創刊者かつ編集者でした。
『診断と統計のマニュアル第4版』(DSM-IV)の編集委員長でしたが、それに頼った臨床が過剰診断と診断インフレを招くことを懸念し、DSM-5に対しても批判的な立場を取っています。正常な人が病人のレッテルを貼られて医療化されていく危険と、それによってより重篤な病気を治療できなくなるという事態に対して警告を発しています。
2013年、フランセスは「精神医学的な診断は、客観的な生物学的検査よりはいまだ不確実性のある主観的な判断に頼っている」と主張します。
今日まで彼は診断インフレに抵抗するべくブログ『サイコロジー・トゥディ(Pchchology Today)』を執筆しています。代表的な著作に『正常を救え:Saving Normal』があります。