リカバリング アドバイザー養成講座

VOL.5  介護現場の疑問から受講。CLをみる視点が変わった (第1期修了生 S.H)

VOL.5 介護現場の疑問から受講。CLをみる視点が変わった (第1期修了生 S.H)


● 介護の現場の疑問から受講

斎藤先生との出会いは15年前でしょうか、離婚したばかりの私は途方に暮れ、子育てが辛くて娘を虐待してしまうのでは・・・?と毎日が不安でした。当時、斎藤先生の言葉に何度救われたことか、先生との出会いがなければ今の自分は存在しなかったかもしれません。いつしか、真を貫く先生の生き方に勇気を貰っていました。


現在、私は看護師としてデイケアで働いています。受講のきっかけは、受け持ったあるケースとの関りで、疑問に思うことが多々あったからです。他職種というスタッフ間との考えに違和感を覚え、それを何処で消化して良いのか途方に暮れていました。

医療システムの問題、何がいけないのかどうやったらいいのだろう?自分が変なのか他のスタッフが変なのか?と自分の中で葛藤していました。このまま惰性で仕事を続けるのが苦しく、自分自身を支えるものが欲しかったのだと思います。

● 治療者が患者を治すという間違った考えやプロとして仕事していく姿勢や厳しさを学ぶ

仕事との両立は大変でしたが、眠気も吹き飛ぶ先生の講義は新鮮でした。笑いあり厳しさありやさしさあり、バランスの取れた密度の高い講義でした。多方面から物事を捉える先生の考え、当たり前ですが先生の知識の豊富さに驚きました。

自分自身の問題にも直面しました。結果、自分がどんなに独りよがりで、未熟で無知な存在なのか恥ずかしくなりました。治療者が患者を治すという間違った考えやプロとして仕事していく姿勢や厳しさを、ほんの少しだけ先生から学んだ気がします。

先生とのやりとりは後半、自信喪失で出来なくなりましたが、それも自分の問題として捉えています。結局、一期生としては補講を受けることになりましたが、自分にとって補講を受けることが知識の幅を広げる結果になったのだと感じています。診断基準では双極性障害について難しくもありましたが、今では仕事に役立っています。同じケースに出合った時、先生の話が蘇ってきます。何よりCLを見る視点が変わりました。


● 経験豊富なリカバリング・アドバイザーをめざす

まだまだ今の自分には、学ぶものが沢山あり過ぎて、日々の生活にどう折り合いをつけていくかが当面の目標です。ケースについてもまだまだ経験や助言を受ける必要があります。何事にも失敗を恐れず勇気をもって邁進するのみです。少し余裕が出来たら、勉強をして別の資格が取れたらいいなと考えています。そして将来、何年かかるかわかりませんが、今よりもっと仕事の幅が広がり、ひとりのスライバー※1として経験豊富なリカバリング・アドバイザーに成長できればと思っています。

※1
サバイバーとスライバー(「斎藤学メッセージ)より)
http://www.iff.co.jp/ssworld/mssg/mssg_6.html