用語集

ADHD

ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)とは、注意欠陥・多動性障害の訳語でしたが、DSM-5日本語訳が発表された2014年から小児精神神経学会や日本児童青年神経医学会により注意欠陥・多動性症に名称変更されました。

DSM-IV-TRによる正式名は AD/HD: Attention Deficit / Hyperactivity Disorderと真ん中にスラッシュが入り、2008年日本精神神経学会が発表した訳語では、そのスラッシュを生かすかたちで注意欠陥・多動性障害と中黒点「・」が入れられました。

関連する疾患もしくは障害としては、ICD-10における多動性障害(hyperkinetic disorder)やADHDのうち多動性が少なく不注意による動きが主となるタイプのものを不注意優勢型 (ADD: Attention-Deficit Disorder 注意欠陥障害)などがあります。

このあたりも一連のスペクトラムとしてとらえることが推奨されていますが、この病名が診断インフレを招き、正常な子どもの不当なラべリングを招いているなど多くの問題点も指摘されています。