私たち「赤ちゃんの舟」のこれまでの活動成果の一端をご紹介いたします。
個人情報にあたる部分は仮名とされていただきます。
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Aさんは、離婚して2歳の男の子を育てているシングルマザーでした。
パートで働きながら育児をこなしていましたが、心身ともにとても疲れ、子どもとの関係がつらく、ちょっとしたことで怒鳴ったり、カッとなって叩いたりしていました。
Aさんは、2008年に私たちの講演会から「赤ちゃんの舟」ミーティングにつながって、子どもを一時的に預かったり、経済的な援助をしてくれる公的機関があることを知りました。
また、自分が親からされた虐待を知らず知らずのうちに子どもにもしていることや、しょせんは親から認められたくて空回りしていることがわかってきました。
そういうことが起こるというのは、以前テレビなどで見て、知識としては知っていましたが、自分の身に引きつけて考えたことはありませんでした。
自分がやっていることの仕組みがわかってからは、冷静に考えることができて、パートを減らし、その分の時間を母子ともにケアされる病院へ通院し、自分の心の傷の治療にあてることにしました。すると、子どもとの関係も距離を置いて眺められるようになり、子育てが楽になってきました。
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