おとといのブログ、「赤ちゃんの舟 これまでの活動まとめ 7」では、
日本の避妊事情について、
私たちのプロジェクトで2008年にお招きした
清水なほみ先生から教えていただいたことを
かみくだいてお伝えしましたが、
その続きについて少し書いてみたいと思います。
なぜ日本で中絶が多くなるのか、
要因はおもに二つです。
統計によれば、
日本の女性が採っている避妊法は
年代問わずだいたい男性用のコンドームに頼っている人が7割前後です。
その次が、
性交中断、膣外射精など、
要するに「中出ししない」「外出し」という方法が17から18%のあいだぐらいです。
これが日本では二大避妊法になってるんですね。
一方、世界のスタンダードな避妊方法は、ピル、もしくは子宮内避妊具です。
韓国、中国は儒教の影響なのかわからないんですけれども、
中絶に対して非常に否定的で、
でもピルもあんまり飲んでいなくって、
どうしているかというと、子宮内避妊具を入れています。
オランダ、ドイツ、フランスなどは、ピルを飲んでいる人が圧倒的に多いですね。
日本は避妊法はコンドーム、もしくは膣外射精。
これらの方法がなんで良くないのかと言うとですね、失敗するからです。
国際的な基準では、
コンドームは、HIVほか性感染症の予防、SDA法の予防のために使うものです。
つまり国際的にはコンドームは避妊具ではないのです。
こういった誤った情報はどこから来るかというと、
だいたい10代のかたにうかがうと、
ほとんどが「お友達から」もしくは「雑誌など」から得た知識です。
じゃあお友達は誰からその知識を得ているのかなって、
やっぱりお友達なんですね。
不確かな情報がぐるぐる回っているだけで、
正しい知識にはなかなかたどりつけません。
ほとんどの人が、
このいいかげんな知識の中で振り回されてしまっている状態なんですね。
この分野の専門家である
虎の門病院 産婦人科 須藤なほみ先生(当時)を
私たち「赤ちゃんの舟」では、2008年にお招きし、
具体的なデータとともに詳細をご講演いただきました。
ご講演内容は、現在発刊準備中です。
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